takram tokyo / london ディレクター / コンテクストデザイナー。
うっかり人に伝えたくなるような「ものがたり」の火種を仕掛けたい。

 

仕事と代表的なプロジェクト

生活のなかに息づく種々のものがたりを発見し伝える手段として、サービス企画立案、ブランディング、UI/UXデザイン、アートワーク制作などに取り組んでいる。

一冊だけの本屋「森岡書店 銀座店」のVIデザインでは、ある個人の小さな夢が世界の人の心や出版業界を動かす様を目撃した。現代の書籍ビジネスにおける物理的な場所の重要性や、かつて日本工房が事務所を置いていたという物件の歴史的意義を意識し、「読むシンボルマーク」を製作。住所表示やスローガンがグラフィックの中に含まれている。スローガン「一冊、一室。」は、英語では “A single room with a single book.” と表記される。このブランディングは、独iF, 英D&ADなど、世界的なデザイン賞を多数受賞した。
http://www.takram.com/ja/projects/a-single-room-with-a-single-book-morioka-shoten/

「ネパール人女性の自立支援」に取り組むオーガニックコスメティックブランド Lalitpur とは、新たにギフト用のシリーズ “in time” を企画・開発している。ギフトの本質である「祝意や感謝を伝えるコミュニケーション」をテーマに展開するシリーズ。最初のプロダクトとして製作した “Message Soap, in time” は石けんの形を借りたメッセージカード。受け手が石けんを使いしばらくすると、中からメッセージが現れる。投瓶通信のように、「不確実だからこそ心に響くもの」を目指している。
http://intime.lalitpur.jp/

その他、伝統の再解釈をテーマに制作した虎屋・未来の和菓子「ひとひ」やホテルAndaz Tokyoのブランドムービーなど。欧州での国費研修「Vulcanus in Europe」プログラム参加等を経て07年創業期のtakramに参加。takram tokyoおよびtakram londonのディレクターを務める。

 

語り手として - 講義・講演

スウェーデン国立美大やジュネーヴ世界貿易機関、香港デザインセンターBoDWなど、国内外の企業、大学/大学院や各種機関にて講義・講演を多数実施。現在講演・執筆は日本語と英語で行うことが中心だが、今後は仏語にも挑戦したい。

代表的な講演として、三越伊勢丹のバイヤー向けに行い、ダイジェスト文章や映像が一般公開もされている講演「もてなしの教室」がある。ここで聴衆は「人生で最も大事な品」をひとりひとつ持ち寄り、ギャラリーのように部屋の中心に陳列した。講演者が語るだけでなく、参加者一人ひとりが語る時間を持つ、ワークショップ形式のイベントとなった。「真に価値を持つストーリーは、複数通りの語り方を許容するはず」という信念のもと行われるこのようなワークショップ形式の進行は、著書「ストーリー・ウィーヴィング」(ダイヤモンド社)から通底するテーマとなっている。
http://www.this-is-japan.jp/motenashi/03/

 

聞き手として

上記のようなイベントのファシリテーションや講演活動の延長として、「聞き手役」としての仕事も増やしていきたい。
副会長を務める東京代官山ロータリークラブでは、例会にゲストを招き講演を依頼している。これまで建築家の伊東豊雄氏、分子生物学者の福岡伸一氏、小説家の朝吹真理子氏、文化人類学者の竹村真一氏をはじめとして、様々な業界からのゲストが講演するなか、たびたび司会進行及び聞き手役を務め、いずれも好評を得ている。

 

出身校・趣味

慶應SFC卒業。学生時代からアテネ、香港、東京を中心に、世界の様々な都市で暮らした経験から、旅先で抹茶を振舞うことが趣味。茶名は仙康。その他、お酒と香水を多数蒐集しているのは、心の火種にアルコールが着火すると信じているため。

 

著作・受賞・その他の活動

著書に、独自の詩的な手法を通してプロダクトデザインを行った『ストーリー・ウィーヴィング』(ダイヤモンド社)、takramの思想や事例をまとめた『デザイン・イノベーションの振り子』(LIXIL出版)他がある。その他巻末エセーの例として『Wabi-Sabi わびさびを読み解く』(BNN新社)や単行本解説『THIS IS SERVICE DESIGN THINKING.』(同)、ウェブ連載の仕事も多数。iF, Reddot, D&ADなどを受賞。
takram での活動のほか、上述の東京代官山ロータリークラブ副会長、Andaz Tokyo Cultural Insiderを務める。